YouTubeの世界

 最近YouTubeを楽しんでいます。テレビ番組よりもいろいろなテーマを自分で選んで動画を見れるところが強みです。それに自分で撮った動画をアップロードすることもできます。

 世の中には世界中の人気者になるYouTuberとか、子供たちが将来はYouTuberになりたいとか言っていますが、もちろん私たちはそんなことには関わりはありません。

 自分の興味のあるものをまとめて、世の中にささやかながら露出する。一部の知り合いにそれを楽しむことを分かち合う。また、撮影を理由にして敢えていろいろなところに行く動機づけにもなる。そんなことが結構面白いのです。風呂上がりに、自宅で缶ビール片手に自分で撮ったテクテク歩きの動画を観て、街の光景の中で新たな再発見をするというのも面白いですし、他の方が撮った知らない場所の動画を観て、色々想像するのも面白い。テレビの紀行番組と違って、素人撮影ならではの面白さがあります。面白く思える人が観ればそれでいい...という気楽な、地の世界。自分の動画メモをネット上にあげて、忘備録やアルバム代わりに使うとか、家族の動画メール代わりに使うとか、思いもつかない方法がYouTubeの世界には満載です。イベントのまとめや、料理方法や植物の栽培方法、調理道具の掃除の仕方や体操など生活の知恵までライブラリィになって。Googleもそれを保護し、円滑に運営できるように著作権保護に出資しています。また、サイトの中では、閲覧できる端末が所在する国を特定してまでコンテンツの内容を許容したり、動画をアップロードする人たちに教育的な指導を行ったり、なかなか普通の企業ではできることではないと感じてました。古くて版権の切れたクラシックやジャズなどの音楽を愉しむ機会が増えたことも嬉しいことです。

 最近このYouTubeの世界に一つの変化がありました。Googleが、YouTubeに動画を上げている人の中から特定の人(フォローワーが多いとか、月あたりの自作動画アクセスの多い人とか)を選んでパートナーにし、そこに支援を集中するというやり方に転換したのです。

 ささやかに動画をあげている人達はゲスト扱いになりました。この変更は私にはちょっと納得がいきませんでした。GoogleはGoogle マップでも情報提供者と 一緒にやっていく、一枚の写真、一つのコメントがGoogleのコンテンツの値打ちを上げていく。そういう姿勢だったと。多くの人が協力者になって全体で世の中にいいもの作っていく、そういう会社でした。この流れに参加することの魅力というのは、お金の報酬の魅力やGoogleの各種サービスの中での特典を受けるとかとは違う、全く別のものです。

 今回のYouTubeでの特定の人へのスペシャルな扱いというのは、いわゆるスターYouTuberなるものを作り、一つの興業システムを立ち上げるという方針との印象があります。社会運動的に捉えていた人たちから見るといかがなものかと思ってしまうことでしょう。これからちょっと心配です。

 

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コウベライフの雑記帳

以前からある「コウベライフ」 http://ktokuri.exblog.jp/ は街グルメ&街歩きなので、 もっと雑然としたことを書いてみようかと思ってます。