別れが、心に残ります

 救急車で運ばれ、三週間ほど神戸市立医療センター中央市民病院に入院していた、義父が先週に亡くなりました。その間、何回か見舞いにいくと少しずつ容態が好転していっているようだったので、急な展開にみんな驚きました。
 相方の実家は私の住まいと同じマンションの隣の号室。壁一枚の隣接で、相方自身、生活は実家中心ということで、まったく家族のまま過ごしてきた父親でした。かたや私は日頃独りのペースで暮らし、相方とも時として外食で話をするのがコミュニケーションという「お友達」関係で、ましてや隣に住んでいても義父と会う機会はあまり無かったのですが、それでも誠に人格者というしかないほど、自分の住む地域やそこに住む皆さんに尽くしてきただけに、その死はとても大きなことでした。

 葬儀関係は、仏式で、キリスト教徒の私にはなかなが同期できないところが多かったのですが、雑用や準備をひきうけて、ドタバタしました。

 私は実母を10歳の時に亡くし、その後、たいへん世話になった継母も20年近く前に亡くし、また、若いときから友人を何人か見送ってきました。そのたびごとに、キリスト教の中でもかなり偏向した?!宗派の教えを受けてきたせいか、「悲しむ」ことより、その人との出会いをふりかえり、その出会いを自分が背負って生きていく...みたいな想いが心の中を強く支配します。

 この数日、隣の家の皆さんと食事をしたり、話をしたりしてできるだけコミュニケーションをするようにしてきました。義父の介護が本当に大変だったので、色々悩んでいた義姉も懐かしく故人を想い出し話すことで、寂しさを癒やしています。生まれたときから体の不自由なもう1人の義姉は終始にこやかで、私のことまで気遣ってくれます。表面上せっせと雑用整理をしている義母の姿は、後ろ姿が寂しそうです。こんな形で、少しずつ気持ちが浄化されていくのでしょうか。義父も介護されながら苦しい日々を送っていたのである意味ではほっとしたとみんな口では言っていますが、もちろん気持ちの整理には大きな時間がかかります。

 私は残されたみなさんの心の安定と、故人の天国での安らぎを願っています。2時間休を2日とって、忌服休で1日休んで、今日から、仕事に復帰してます。気遣ってくれた職場にも感謝です。

0コメント

  • 1000 / 1000

コウベライフの雑記帳

以前からある「コウベライフ」 http://ktokuri.exblog.jp/ は街グルメ&街歩きなので、 もっと雑然としたことを書いてみようかと思ってます。