スーパーストリングスコーベの第2回のコンサート

 昨夜は神戸駅南側の松方ホールでのスーパーストリングスコーベの演奏会に出かけました。
前回、このオケの演奏会を聴いたのは、昨年の12月。それからすでに8ヶ月がたちました。この年末まで待たないと...と思っていた彼らの演奏が、この夏に聴けたというのはとてもうれしい出来事でした。

 全てのメンバーが一流のソリストを目指していると言ってもいいような、素晴らしい経歴を持つメンバーがストリングスを編成してコンサートを開く。弦楽器だけで、管楽器や打楽器がないのにどうなんだろうかと思う人も多いと思いますが、以前から全国で活躍しているスーパーキッズ・オーケストラ同様、弦楽器集団ならではの、しなやかで優美、希有なサウンドが聴けます。しかもずっと熟成した音楽で。
 昔、私たちが若い頃、「最近の若い人たちは...」という言葉を良く聞きましたが(この言葉なら時代からあったという説もありますが)、この夜の若者たちにはとてもそんなことは言えません。溌剌と舞台に立ち、生き生きとした瑞々しい演奏を奏でる。芸術を、音楽を誇りの文化として大事に受け継いでいっている、その姿勢が舞台からの空気で感じられ、まず感銘を受けました。そして、この夜来た人たちを楽しませ、来て良かったと思わせる出会いを作ろうとするエンターテイメント性。これもまた印象的でした。リーダー役と言ってもいい、立上舞さん、林周雅くんをはじめとするメンバーの皆さんの素晴らしい語り口、振る舞いも、普通の演奏会にはない魅力で、皆さんの舞台姿に感心しました。それを盛りたてようとする、集まった聴衆の皆さんも、若い人たちと一つになって音楽を楽しむ雰囲気がすぐ出来上がって、なんともこの夜の雰囲気は他の場とは比べがたいものがありました。

 音楽も楽しめました。ヴィヴァルディの「四季」のハイライト4曲は、躍動感があって、それぞれのトップ奏者の音楽性の違いも味わえて、生きていく力を聴衆がもらうような若さもありました。アルゼンチンの作曲家ビアソラの色彩感のある難解な曲、マイケル・ジャクソンの多面的でクラシックとは別の魅力のある音楽、それぞれ個性がありました。ミュージカルとの絡み、聴衆とのコーラスのコラボ、私の好きな「情熱大陸」の音楽や音楽の重みを示すレスピーギの曲。アンコールの2曲では海の見える街神戸にちなんだ曲も披露してくれました。

 今年は地震、大雨、猛暑と散々な夏でしたが、元気が出ましたね。また年末にぜひお会いしたいです。

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コウベライフの雑記帳

以前からある「コウベライフ」 http://ktokuri.exblog.jp/ は街グルメ&街歩きなので、 もっと雑然としたことを書いてみようかと思ってます。