雑誌「ダ・ビンチ」の川原 泉 特集
先日からdマガジンの契約をして、毎月400円で200以上の雑誌を読むことができるサービスを受けている。
当然、200もの月刊誌、週刊誌を読みこなすのは不可能なので、ポピュラーな総合週刊誌を斜め読みし、好みの月刊誌の好みの記事を熟読し、仕事で使うビジネス・経済誌はタブレットで画面クリップし、Evernoteに保存するという利用をしている。
その中で、総合文芸誌の「ダ・ビンチ」に目を通す時間は比較的長い方になる。幸い、バックナンバーも一定量遡って読むことが可能なので、そこそこ時間のあるときにゆっくり読んでいる。
3冊ほど遡ったところで、私のひいきの川原泉の特集があったのに驚いた。この女流漫画家はてっきり「過去の人」(失礼)
と思っていたのに、こんなにも大きく取り上げられているとは...。何故だ?
私は二十代のころ、この人の全コミック作品を所有して読みふけっていた。不思議とこの人の感性と私の好みの周波数(笑)が同調するようだった。一つには父親がいない、母親がいない..といった「ダ・ビンチ」の記事でも触れられている、欠損家庭の話が多かったこともあるかもしれない。小学生の時に実母をなくした私には、空気が合った。さらりとした世界に、ちょっと不条理な癖のあるキャラがいて、そう意味のあることではない...というニヒリステックな視点があって。それでも妙に暖かいところが気に入っていた。
今回、このダ・ビンチの特集を読んで、再び川原泉の本を買ってみようかなと思っている。今は紙ではなくて電子書籍になるが。この人の特異な世界を再び訪れたら、私は何を考えるだろうか...自分自身に興味がある。
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