メリケンパークのスタバに遅まきながら

 少し前、メリケンパークのスタバックスに遅まきながら行きました。たまたまですが、この日は週末の夜なのに空いていました。

 話題のスターバックス、メリケンパーク店です。確かに雰囲気はいい感じですね。スタバの美学が雰囲気に統一感を与えている感じが良いのでしょうね。海辺の雰囲気にも似合っているし。
 ただ、私の喫茶店の感覚とはちょっとズレておりまして、そこがどうなのか。


 私が珈琲を飲みたいときというのは3つの場合があります。まず、一番論理的には王道なんですが、なかなか実際はないケースです。「とにかく美味しい珈琲を求めて、そのお店を訪れる」
 これ難しいです。有名な珈琲店の近くにたまたま用事や観光で行って、せっかくだから行ってみよう...という道場破り的な好奇心モードの場合ですかね。

 2番目は、自分の生活時間のペースに少しブレーキをかけて、ゆったりしたスピードにしたいときに、お気に入りの喫茶店に行く。これは行きつけの大事なお店。神戸や京都、横浜や東京にそれぞれ、そのときにあてにするお店があります。

 3番目は、仕事や友人と会う前の時間調整に使うとき。これが一番多いケース。でも不思議なことに、使う店には1つの指向性があります。スタバはこのタイプのお店としてはもちろん合格点。東京では用件がある場所近くのスタバをよく使います。

 でも、私の「好きないい喫茶店」、「美味しい珈琲の店」というのはやはり、ちょっと違う。第2番目のタイプでしょうね。居心地が良く、時間の流れを好きに調整できる。神戸では昔からそういうお店が多くありました。茜屋さんとか、萩原珈琲とかももちろんそうですが、私の一番好きなのは西村さんかな。空間と音の感じがいいですね。同じような雰囲気のお店としては京都のイノダ珈琲の一部のお店もそうです。商売人の方の読む新聞の紙がこすれる音。乙な音楽の代わりに、色々な人のおしゃべりが軽く聞こえてくる。ある意味ではドイツのビアホールのような、そんな空気感があると、自分の存在が小さく出来て、完全に溶け込んでゆったり。お店を出るときには新しくリスタートをすることができます。

 そんなことで、スタバさんも悪くはないけど、わざわざ用事がないときにここに来るのは、友人たちを連れてきてメリケンパークを見せるときでしょう。そんな感触をあらためてもちました。もちろん、このお店ができたことで神戸の港ゾーンに多くの人が来てくれるのはとてもうれしいことですけど。

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コウベライフの雑記帳

以前からある「コウベライフ」 http://ktokuri.exblog.jp/ は街グルメ&街歩きなので、 もっと雑然としたことを書いてみようかと思ってます。