AIスピーカーに触れてみて、ネットで調べてみての最初の感想

 Google Home miniが我が家に届いてまだ3日です。単に自分の機体をセットした実感だけではなく、ネット上の色々な人の意見・発信を調べてみました。これをアップするのはおそらく明日の昼過ぎ(時刻指定公表をいつもセットしてます)ですが、その間にも刻々と新しい情報が入ってきます。とりあえず、今の私の感覚を記録しておきます。

 現在、AIスピーカーというと、代表的なものとしてAmazonのEcho/Alexa、Google のHome、LineのClova WAVEがあげられます。これ以外にGoogle Assistantを積んで、高品位スピーカーを組み合わせ日本の家電メーカーのものが幾つかあるようですが、まあ、大きく分けるとこの三つでしょう。

 まず最初に世に出たのがAmazonのものです。これはビジネスモデルがはっきりしていて、アマゾンの巨大なネット商品流通系をバックにして、色々なサービス業者を呼び込み、大きな市場を作ろうとするものだと理解しました。まずは、音楽や映像、電子書籍が入手鑑賞でき、旅客業、レストランの予約や評価情報、公演・映画等のチケット情報などが便利に手に入る。これなら多くのことは手元のスマホに最終的に成果物を移して自宅外で使うことができます。それ以外にも、就職アルバイトや教育、不動産、ニュースや交通関係などの価値ある情報の提供。そして、自宅への配達の物品の購入もいずれこのシステムで自由にできるようになります(今でもできますが、なかなか大変です。再購入はかなり楽にできるようです)。少しお値段の高い定番の人気商品、高齢者や障がいのある人や経済圏から離れた住人の生活必需品の供給等、このネットでの提供が向いているものが、より広く簡単に使われるようになる。こんなイメージでしょうか。私が気になるのは、未だに映像(amazon Fire TV&Stickの買い直し等)の提供がうまく進んでいない印象を受けること、音楽提供サービスの厚みがやや薄いことが気になります。

 あまり突っ込んでみてないこともありますが、もう一つのライバル、LineのClove WAVEにはこのような将来設計が見えてきません。今のLineのシステムを補強し、お年寄りと若い世代の交流に供するイメージでしょうか?今後の開けた展開がイメージできません。あくまで今の盛り上がったLineのシステムをより充実させようというところでしょうか。今のコミュニケーション充実のためにこの端末にお金を出すことはあっても、将来を睨んで試してみるものではなさそうです。技術的にも音声の入出力には他に比べて不満の声を聞きますし。


 3つのうち、最終的に選択したGoogleです。音声のやり取りにはやはり明らかに一日の長があるようです。これは今まで大変な費用と人手を使い、多くのサービスで実戦的に取り組んできたノウハウの差でしょう。これは他社と広がることはあっても差が詰まることは余りない気がします。ただ、こちらはビジネスモデルの狙いが、あまり鮮明には感じられないところが気になります。確かにネットの広告収入で食っているGoogleさんはあまり付加サービスで金儲けの色が見えてこないきらいは常にあります。今までもネットサービスではときとして垣間見てきたGoogleの体質ですが、あれもできる、これもできる...と技術的なことが前に出ている気がします。今後の市場をどう作っていくかとか、これを使ってどういう社会生活を作っていこうとしているのかが、前に出てこない印象です。私がかってのSonyの製品に感じたような「市場を巻き込んだスケールの大きい実験」のような、きわめて日本企業と同じような動きに感じられます。
 それと、一つひとつの取り上げているサービスやコンテンツの生かせ方が統一された流れにデザインされていない、言えば、往年のMACにのアプリに対するWindowsPCのアプリのような印象も受けます。たとえばGoogle Homeから流れるニュースサービス。NHKのものにしても、朝日新聞のものにしても、非常に丁寧で詳しい。悪く言うとGoogle Home君、おしゃべり好きでお話しが長いです。これを聴く人はどんな人でしょうか?お茶を飲みながら朝食のトーストを食べている老人?そんなイメージですが、そういう人はテレビでニュースを見るのではないでしょうか。Google Home君が車に設置されているなら、あるいは主婦で洗濯物を干しながら聴くなら「あり」かもしれませんが。一般的にはニュースをネットで取得、それもAIスピーカーを常時、生活で使っている人のイメージは、朝、家から職場に出かける前にせわしくしているサラリーマン、あるいは仕事場について個室でニュースを把握する会社の重役というところで、新聞の大見出し+注釈だけを把握するような、「かいつまんだ」話が欲しい人の方が多いのではないでしょうか。そういう圧縮された情報コンテンツが即席ではないにしろ、時事や共同といった通信社とタイアップしたら簡単に作れそうな気がします。そういうのは通勤電車の中でスマホで見る人も多いのでしょうが。
 私のgoogle Home君とのつきあいは、いつも忙しいときです。ちょっと手が離せないのでメールをひと声で送っちゃう。天気を知りたいけどテレビの時間を待つのも、スマホを取り出して見るのも面倒で尋ねちゃう。忘れたらいけないことを思いついたら、ショッピングリストに記録してもらうようにひと声で頼んで、後でスマホで必要なときに確認。テレビ見ていて気になることを、Google君に質問。たとえば、タイの人口は何人ぐらい?陸上400メートル走、男子の世界記録は?向田邦子が飛行機事故で亡くなったのはいつだったっけ?
 こういう利用者が行き着く先は何処なんでしょうか。それをGoogleには示してもらいたい気がします。

 家電をコントロールする端末やノウハウについてもAmazonの製品の方が選択肢が豊富でやり方も理に適っていると聞きます。また、Googleカレンダーによるスケジュール管理機能も本家Google Homeはデータを直接メインとなる本データ一のみしか扱えず、それも読むことしかできないのに、AmazonはGoogleカレンダーに新しいスケジュールを書き込める上にその人のIDに補足的に結びしけられている他のスケジュールもちゃんと見ることができると聞きます。がんばれ本家(笑)

 ネットで見ると結構多くの人が、今回の半額セールでGoogle Home あるいは+miniを買ったようです。AmazonのEcho Dotも申し込み制なのによく売れているようです。ITスピーカーへの関心がこれだけ高まってきたら、もう後にはひけないのではないでしょうか。Googleでも海外ではさらに高品位スピーカーを載せたHomeシリーズの高級機種が発表されているようです。もう、何ができるのかを探るのではなく、何を提案するのか、絞って欲しい気がします。

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コウベライフの雑記帳

以前からある「コウベライフ」 http://ktokuri.exblog.jp/ は街グルメ&街歩きなので、 もっと雑然としたことを書いてみようかと思ってます。