今年のルミナリエ

 毎年この時季になると、神戸ルミナリエが神戸の冬の到来を告げます。今年も12月8日から始まり、17日まで、1995年第1回開催からのメイン開催地であった旧居留地、東遊園地のゾーンで10日間開催されています。

 私は第1回開催からこのイベントを観ています。毎年というわけではありませんが...。第1回は、開催ゾーンが十字架状に拡がり、観客も少なく、厳かな教会音楽が流れる中、往復の往来ができるという贅沢なものでした。その後、明石の花火の事件があり、兵庫県警からの要請、地元の商店街からの要望、経費の圧縮等、様々な事情から、今の形になっています。毎年開催が危ぶまれながらも、震災の年の年末から、なんとかずっと続いています。

 今年は、今週末の土曜日に友人たちと観に行くつもりだったのですが、前の仕事でお世話になった人が、東京から神戸にやってきて、「ちょうどルミナリエの期間なので観てみたい」と言われたものですから、急遽、月曜日に行くことにしました。その方は、神戸に住んだことはないのですが、大の神戸ファン。全国にこのような人がいてくれて、様々な支援をしてくれることで神戸はここまで美しい都市の姿を取り戻してきたのです。つねにウエルカムです。
 幸い、週の初めの平日は今までの統計的に見ても比較的、見に来るお客さんが空いています。東京からわざわざその日神戸に来た人を連れて行くのにはちょうどよい日です。

 大丸の角まで行列が続き、何度かガードマンの行列分断の指示があってそのたびに路上で待ちます。この日はやはり比較的空いていて、早めにルミナリエの光の絵姿が見えてきました。

 今年は、最初に大きな二つの光の柱があり、そこから回廊が続くのが特徴的でした。なかなか荘厳な雰囲気で、良い感じです。


 このあたりに来ると、毎年見慣れた景色になります。6年前から灯火の光源が、省電力の社会的要請や経費節減等の事情によりLEDとなり、一時デジタルっぽいなどと言われました。こちらが見慣れたのもあるかもしれませんが、ノウハウの蓄積もあるのでしょう、一時ほどの違和感は生じません。

 今年は神戸開港150年の一年でした。この地、外国人居留地ができて、すでに150年が経ちます。海、港から育った町、神戸。その再生の物語をこれからも、この12月の光が見守ってくれるのでしょうか?

 今年の東遊園地の光は、正円形ではなくて教会のドームを思い起こすような回廊型でした。これはこれで、端正にまとまっていいのではないでしょうか。
 ここでゆっくりと光の記憶を呼び戻してから、奥にある出店グルメのゾーンに行き、神戸ワインのホットワインと豚まんを味わいながら、この一年の神戸の街のことを語り合いました。また、来年も楽しめたらいいですね。


 ちなみに、行列作ってぐるぐる歩いて、いろいろな出店も眺めた、「ずっと撮り続け」の昨年のルミナリエの動画がYOUTUBEにあります、ずっとカメラを回していたので長時間の割に密度が少ないですが、お暇があれば見てみて下さい。




 神戸ルミナリエ2016 をぶらぶら観に行きました

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コウベライフの雑記帳

以前からある「コウベライフ」 http://ktokuri.exblog.jp/ は街グルメ&街歩きなので、 もっと雑然としたことを書いてみようかと思ってます。