冬季オリンピック で聴く オペラ
冬季オリンピックのたびに、よく聴かれるこの曲。フィギュアスケートのおかげですね。今回の宇野昌磨、トリノの荒川静香で使われたことでも人気を広げています。オリンピックのたびにレコード店でのCD、DVDの注文も増えるのだとか...
私は、いつも使われているこのオペラの冒頭部分と、カリフのアリア「誰も寝てはならぬ」もさることながら、プッチーニがこのオペラ作曲中、途中で亡くなる寸前、最後の力で作り上げたリューの死の場面、そしてその少し前の場面、リューとカリフとのかけあい「お聴き下さい王子様」「泣くなリュー」が好きです。
20世紀を代表するイタリアオペラとドイツオペラの象徴的女神、ソプラノのマリア・カラスとシュワルツコップが唯一共演しているレコードも、このトーランドットだったと記憶しています。クラシックのマニアからは「映画音楽」と軽口たたかれたプッチーニが実は現代音楽に造詣が深く、素晴らしいモダンな和音使いだったことを知る歌劇でもあります。
1988年カルガリーオリンピックの女子シングルでは「カルメン」対決と呼ばれ、東ドイツのカタリナ・ヴィットとアメリカのデビ・トーマスが同じオペラで金メダルを争いました。
1988 カルガリー五輪 フィギュアスケート フリースケーティング
カタリーナ・ビット 「カルメン」(「YouTubeで見る」 を選んでください)
以前は、プッチーニの「トスカ」が流行った時期もあります。そういうと、羽生の曲「陰陽師」ですが、今日と翌週土曜日とBS放送で映画をやってました。こういう音楽の掛け合いも面白いところです。
「誰も寝てはならぬ」ヒロイックな黄金のトランペットと言われたデル・モナコの声はいかがでしょうか。
「泣くなリュー」も上げておきます。こちらはやや甘口にプラシド・ドミンゴで。
このカリフの当たり役は同じ3大テノールの1人だった、極甘の声 故ルチアーノ・パバロッティなのですが。
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